初夏の日差しがまぶしかった外川駅。
撮影:1963.6.30
昭38年夏に銚子電鉄で活躍していた車両は元鶴見臨港半鋼車デハ301、元京成木造車デハ201、そして凸電デキ3や2軸客車ハフ1、2などでまだポール電車の時代であった。海辺の小鉄道は潮風のせいか電車のツートンカラーがすっかり色褪せて、強烈な夏の陽差しの中をのんびりと海辺まで行き来していた。
当時、廃線の噂が流れていたが海水浴シーズンを迎えどの列車も2軸客車を連結して満員で、外川駅に到着すると駅の名所案内にあった海水浴場へ向かうのか子供たちの歓声が賑やかであった。まだマイカー利用ではなく電車に乗って海辺へ遊びに行く時代の夏の日であった。