学生時代の年末年始の冬休みは絶好の撮影チャンスで、夜行で出掛けて撮り歩き夜行で正月の東京に戻るのを毎年繰り返していた。その中で特に印象深いのが1964年の北陸鉄道めぐりで、年末になると思い出されるのが大晦日の金沢の風景である。
北陸鉄道めぐり最終日が金沢市内線で、大晦日の金沢の街は人々がせわしく行き交い、廃線2年前であったが市内線の停留所には客が溢れていた。もし金沢に市内線が残っていたら今でもこんな光景が見られたかもしれない。
近江町市場の買い物客で賑わう中心部「武蔵ケ辻」の大晦日.1964.12.31