先日アップした加越能鉄道高岡駅前、この日の目的は仕事でフォークリフトのユーザ納入立合いでした。
全く鉄道とは縁のない話で恐縮ですが、昔から産業車両 (Industrial Vehicle) と言えばフォークリフトで国内の産業車両協会の生産台数統計のほとんどはフォークリフトです。
アルミ建材を運ぶこの特殊フォークリフトは、入社し初めて全体設計から開発した私にとって記念すべき量産第一号機でした。48V電池を電源とし抵抗式コントローラで直流モータを制御する原始的な電装品はまるで昔の電車のようでした。その後フォークリフトもあっという間に直流トランジスタチョッパから交流インバータへと発展し隔世の感があります。
私のフォークリフト開発は電動車一筋で、エンジン式は全く手がけなかったのは鉄道模型の電動式駆動の面白さを引きずっていたのかも知れません。設計→試作→量産までの苦労と初めてユーザ納入した時の喜びは格別で今でも忘れられません。
40年前の高岡の1号機 1975.08.05