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Channel: 地方私鉄 1960年代の回想
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国鉄蒸機 駅撮り写真

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「国鉄時代」Vol.43 2015-11月号に掲載された「筑豊」~蒸機王国の黄昏~を見た人は多いことでしょう。毎号素晴らしいグラビアを飾っている堀越庸夫さんの蒸機写真には圧倒され、今月号も「筑豊」のグラビアに目が釘づけになりました。

私が好きな国鉄蒸機の写真は走行中の定番写真よりも駅や機関庫で撮られた情景写真です。
当時は駅で撮るなんてナンセンス、一刻も早く良い撮影ポイントを求めて歩き回るのが当たり前だったと思います。駅(ホーム)で撮った国鉄蒸機は誰が撮っても、どこで撮ってもみな同じ、駅撮り写真は単に車両写真に過ぎないと当時私もそう思い込んでいました。

ところが駅撮り写真は視点を変えてみれば本橋成一プロの「上野駅の幕間」のように無限の題材が当時の駅にあったのですね。堀越さんは1960年後半にはこのことを意識し始めたそうです。
国鉄の駅や機関区を訪問した時、私ももしこのことに気付いていれば、あの時撮った国鉄蒸機の写真は無駄にならず宝物になったことでしょう。

「国鉄時代」に記事連載中の堀越さんや榊原さんと先日の鉄談義でこんな話題になりました。国鉄、私鉄問わず鉄道写真の魅力の一つは駅にありと私は強く思っていますが、好みや楽しみ方は人さまざまですね。


直方駅は伊田線、宮田線の乗り換えもあり、4番線まであるホームのどれかにはいつも乗客がいる活気ある構内だった。しばし休息するC55のスポーク動輪に朝日が射す。1971.11 直方
撮影:堀越庸夫 「国鉄時代」vol.43より


堀越庸夫さんのホームページ



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