関西のディーゼル王国だった江若は大私鉄で、私は車両にそれほど関心はなかった。
しかし駅や沿線各所に味わい深いものがあったのは、琵琶湖畔の素晴らしい土地柄のせいなのだろう。
三井寺下の駅に着いたのはまだ日が出ていない寒い早朝だった。空が澄んでいて今日一日よい天気になりそうであった。駅で撮っていると日が出てきたが朝の日は弱い日差しで、駅には乗客の姿が全く写っていなかった。11月1日廃線の10日ほど前のこと。
撮影:1969.10.19
三井下の駅と周辺の家屋のつくりが味わい深い。
陽が差し込んできた早朝。右手に大きな車庫があった。
三井寺下に到着する堂々とした三連。
山並みを背後にして広々とした構内全体。
あと10日ほどで廃線、三井寺下駅最後のお勤め。
静まり返った構内。
車庫にいたびわこ型気動車