1963年撮影のネガ(ネオパンSS)もいよいよビネガーシンドロームで終焉を迎え、1963年奥山線の最後のスキャンをしてみました。it環境の進歩とネガの終焉で終わりのないスキャンが続きます。
撮影:1963.4.4
奥山駅
かっては奥山半僧坊の入口で栄えた奥山駅。裸電球の下の改札口に子供が二人、ベンチ脇にホウキとバケツとが並んでいる。日中はたった一往復の便でありバス利用が主であったのでしょう、駅に乗客の姿はほとんど見かけなかった。桜が満開の最後の日々。
気賀口で大きく右へカーブし引佐の街外れを通り山間を進むと、まもなく奥山に到着する。行先表示板は既に遠鉄浜松行になっている。
左にカーブして竹藪の脇で小さな鉄橋を渡ると奥山に到着する。こんなのどかな奥山も今では高速道路が通り、近くに「いなさ」ジャンクションが出来て全く面影が残っていないでしょう。