淡路交通のカルダンドライブ車はこれまでに何回かアップしてきました。
淡路に4両いたカルダンドライブ車について画像更新し改めて整理してみます。
自社ガソリンカーのキハニを改造してエンジンに代えモータを床下に吊り下げ、ガソリンカーのプロペラシャフトを使った直角カルダン駆動だったモハ2006~2009 4両は、まるで模型の駆動方式みたいな電車であった。その後 改造遍歴があり、1両ごとに外観や駆動方式が変化に富んだ興味深い電車であった。
モハ2006 直角カルダン エンジンをモータに交換し元々あったプロペラシャフトで駆動。
モハ2007 直角カルダン 上と同様
モハ2008 垂直カルダン 直角カルダンだったがある時期に試作垂直カルダンを組込んだ。
モハ2009 直角カルダン 写真の1965年時点では電動機は外してあったようだ。
過去の記事:淡路交通 垂直カルダンドライブ車
撮影:1965年夏
モハ2006。プロペラシャフトドライブをやめて、普通の釣り掛け式駆動のブリル台車に履き替えた。側面はキハニ当時の3扉のままで角ばったスタイルは、他の3両とは全くイメージが異なる。
モハ2007。 2台の強力モータを床下にぶら下げて気動車用菱枠型台車に
プロペラシャフトで駆動する直角カルダン車。この日は準急で活躍していた。右のモータから車輪を駆動するプロペラシャフトが見える
モハ2008。 丸みを帯びた正面と側面2扉は2007と同様な外観。
この1台のみは試作垂直カルダン駆動方式を組込んだ台車を履いている。
この1台のみは試作垂直カルダン駆動方式を組込んだ台車を履いている。
直角でも平行でもない、垂直カルダン駆動とは興味深い構造だ。
モハ2009。 側面の扉を1つ埋めて2扉車に。他の3両に較べ全長が短く外観も異なる。
この時代にはプロペラシャフト駆動は使われていなかったようだ。
この時代にはプロペラシャフト駆動は使われていなかったようだ。
モハ2008に組込まれた神鋼電機(鳥羽工場)製の垂直カルダン駆動装置。
図は三重交通志摩線 5401号のもの
この解説図は同志社大学鉄研OB会「デジタル青信号」に掲載されたもので、投稿者の沖中様に借用許可をいただきました。原本は図の様式から神鋼電機のサービスマニアルと思われます。