昭和39年の栃尾線で印象的なことは越後平野の寒さと奇怪な車両の多さであり、平凡な沿線風景に風情を感じられるものはなかった。この時の車両については過去に紹介済みであり、今回は田辺さんが撮った上見附の風景から当時の駅建物や民家に注目してみました。写真で見る当時の木造民家などは、年々時代が遠のいていくにつれ感じ方が変化していくようだ。田辺さんとはこの栃尾線と翌日からの遠鉄奥山線を伴に撮り歩いた。
撮影:田辺多知夫 1964.03.22
上見附駅の駅舎.看板には「タクシー料金は現金で頂戴する」と.
日通倉庫が何棟か連なり石炭ストーブの煙が立ち込めている.
日通倉庫と貨物ホーム
スイッチバックして栃尾に向かう列車.周辺に見える昭和の木造民家.
上見附駅の周辺の草むらの向こうに木造民家が並ぶ.
上見附駅のホーム待合所.
次々とやって来る列車でハイライトはこの電機牽引の珍編成.上見附