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Channel: 地方私鉄 1960年代の回想
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加悦鉄道 大江山鉱山と小型蒸機

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大江山と丹後ちりめんの町加悦に似合う終着駅.  1962.7.31

加悦鉄道は国鉄宮津線(現・北近畿タンゴ鉄道宮津線)の「天橋立」の先にある丹後山田(現・野田川)駅から、古くから丹後ちりめんの町として知られた加悦町(現・与謝野町)にある加悦駅まで5.7kmを走っていた。
他に貨物線として丹後山田~岩滝精錬工場、加悦~大江山鉱山があった。大江山鉱山ではニッケルを採鉱し日本海に面した岩滝町の精錬場まで輸送していたが、昭和20年に鉱山が閉山し専用線も廃止された。訪問した昭和37年夏は日本冶金工業㈱岩滝線の貨物輸送で蒸機がまだ活躍していた。その後23年間に亘り営業が続けられたが昭和60年に全廃となった。

終点「加悦」駅は伝説の山丹波の大江山が迫ってくる土地で、加悦駅構内の行止まりに立つと、その先に延びていた昔の大江山鉱山駅までの専用線を偲ぶことができた。古典客車と蒸機がたむろする素晴らしい加悦鉄道の光景は大江山と丹後ちりめんの町によく似合っていた。

格調のある加悦駅の現役時代 1962.07.31

加悦の貨物駅

C160、1261、2号機が休む機関区

C160号機 昭和17年大江機械製作所製
日本冶金工業が購入し専用線に使われていたのを引き継いだ.

1261号機 大正12年日車製

この日煙を吐いていた4号機 大正12年川崎造船製
加悦では4両の蒸機を見ることができた.
大江山を背に4号機が動いていた加悦の構内風景.

側線の一番奥にあった給炭所.
ホームの線路の先は昔大江山鉱山駅に至る貨物線が延びていたが戦後閉山し貨物線は廃止されていた。現在は貨物線の道床跡を利用したサイクリングロードがこの風景の先へ向かっている。


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